北国出身の原型師。
主な造形素材はワックスとレジンキャスト、ポリパテ、アルテコ。
製作期間は一体につきだいたい2ヶ月程度が目安。 これをメガハウスエクセレントモデルに関わって以来10年続け、担当原型が50作を超えた。
100作目指してがんばります。 いろんな意味で生きていたらですが。

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2012.06.22
10:00

さくさくとはじめましょうか。

皆様こんにちは。大ファンである皆口裕子さんが声優業を休業されるとのことで激しく意気消沈かつ、

あの「やさしいおねえさん」声をナチュラルに出せる役者さんてあくまで個人的にですが今では

早見沙織さんしかいないと思ってるんですけど最近主にあ○せのせいで邪悪な声にしか聞こえなくなってきて

困ってしまっている上に、ついさっき書き上げたこのブログの文章が期限切れとかで消えてしまって半泣きで

書き直している原型師のキバヤシです。

 

さて前回はワックスのブロックを作ったところまでですね。

そのワックスを温蔵庫に入れてやわらかくしておいて、いきなりアートナイフ(柄が黄色くて刃の大きいやつ)で

ざくざくと切り出してしまいます。

まだやわらかいですからワックスの板をくるっと丸めて頭部のベースにします。

ざっと人型にしてしまいます。もちろん想定サイズにあわせたものにしております。

まだまだやわらかいのでポーズ決めてしまいましょう。

第一回の粘土スケッチに合わせてポーズをつけてみました。

 

ん?………ここで激しい既視感………

 

 (C)ABC・東映アニメーション

問題発生です!!ポーズがかぶりました。キバヤシ思った以上に引き出し少ないです!!!!

そんなわけで、ポーズは後で考えるとして、次回は顔の造形作業に入りたいと思います。

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2012.06.08
10:00

ワックスの準備をしましょうか。

2週間ぶりのご無沙汰です、原型製作のキバヤシです。

このブログ、なんでも開始初日のアクセスが一万四千hitとか来たとのことで、うれしいやら重た…いえなんでもございません。

そんなわけで更新頻度を増やしまして、毎月第二・第四金曜日を更新日にしたいと思いますのでよろしくお願いいたします。

 

 

 

それでは今日はワックスの準備をいたしましょうか。

必要な道具はこの二つ。やかんと電熱器です。どちらも家電量販店や金物屋などで¥2kくらいでしょうか。

電熱器のほうはヒートプレスなんかに使うのでモデラーさんは持ってる方が多そうです。

 

ちなみにこの「離れるな!」ってのは…

4年くらい前にワックス加熱してるの忘れて職場の方々と談笑してたときにボヤを出してしまったからなのです。

火事は笑えないので皆さん十分ご注意ください。

 

はいここでワックス投入です。僕はパラフィン、マイクロ、カルナバを使用します。

こちらはフジクラさんというネットショップで購入しております。ひとつひとつはすごい量が来ますので、お友達と分けあうのがいいかもです。

初めて触るかたは配合比率を4:1:一つまみくらいなのがいいみたいです。しかしながらその比率も絶対ではなく、

自分自身としても良い比率を模索中だったりします。今回はマイクロとカルナバめちゃめちゃ多くしております。

 

これに加熱して3/4くらい溶けたら火を止め、着色用にクレヨンを投入します。だいたいワックス150gくらいに対して一本の割合です。

 

なんだかおいしそうです。お酒飲んだ朝に飲みたいですね。これをしばらくほっておき、液面の周囲にリング状にワックスがうっすらと固化

するようになったら、次の作業をします。

 

その辺にあったシリコン型の周りをガムテープで巻いた即席の器をつくります。

 

こちらにワックスを注ぎこみます。

 

そしてこれが冷えて固まるのを待てば、ワックスのブロックが完成します。

 

はい準備完了です。これを前回紹介した温蔵庫に入れてやわらかくなるのを待ちましょう。

次回はこのワックスを切り出して作業に入ります。

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