- 2018年6月15日
- ソフビ工場へ行こう!
皆さん初めまして!
メガホビ開発担当 テクニカル・ゲル と申します。
いつもは製品設計やテストショットのチェック業務に携わっておりますが、
「たまには開発の話でもブログに書いてみたまえ。」と上長からの指令がありましたので
企画担当とは別の視点で、技術的なアプローチから皆様に商品情報をお届けしたいと思います!
好きな工具はオ〇ファのアートナイフです!←すみません、テクニカルがあふれてしまいました。
で、ちょうど先日中国工場へ出張へ行ってきたのですが・・・
おや・・・?職人さんが何かしてますね。
何かを引きずり出そうとしています・・・・。
スポン!スポン!スポポポポーン!
おお!何やらたくさんパーツが出てきましたね。
これらは一般的にソフビと呼ばれる商品の、スラッシュ成型作業の一コマなのです。
(注:スポポポーンってこんなにいっぺんには出てきません・・・。)
さて・・・これらが何のパーツかお分かりでしょうか?
次の画像ならお分かりになる方も多いかと思います。
実はこれはウォーグレイモンのソフビ型一発目の成型品なのです!まさに出来立てホヤホヤ!(最初はほんとにあったかいです。)
金型はどんな風になっているかというとこんな感じです。 左が胸のパーツで、右が背中のパーツになっています。
型はツボのようになっています。そこにソフビの原料を流し込み、熱で焼き固めてから、柔らかいうちに引っ張り出すという成型を行います。
これは後ろ髪のパーツです。左側にメガホンのような余分なところがついていますが、これを湯口と言います。
材料を注ぎ込む都合で、どうしてもできてしまう余剰部分です。冒頭の職人さんはここをペンチでつまんで引っ張り出しています。
生産ラインに乗るときは、この部分はナイフで切り取ってから組立てをします。
ソフビのメリットとして、大きい部品を軽く作れること、その割に金型のコストを低く抑えられる、などがありますが、
このような複雑な形状のモノでも成型が可能ということが挙げられます。
普通のプラモデルのような金型ではこの形は1回では作れませんよね。
また、パーティングライン(型の合わせ目のあと)が発生しないので後処理が少なくて済む、という利点があります。
ただし、スラッシュ成型は高度な職人技が必要なため、最近ではそれができる工場は少なくなってきています。
↑こちらは失敗例です。
襟の後ろがちぎれてしまいました。型の中で引っかかってしまっていたようです。
何事も1回ではうまく行きません!
このようなテストを何度も繰り返し、安定して生産ができる金型に修正を行っていきます。
ウォーグレイモンはソフビ以外にもPVCやABSの金型を駆使し、あの迫力ある形状を再現しています。
商品が届いたら「見てみて!ここのパーツはソフビなんだよ!」と友達に自慢してください。(なんだそりゃ)
現在、金型作成作業の真っただ中です!発売までもうしばらくお待ちください!
では、またお会いしましょう。
商品情報はこちらをクリック!
「Precious G.E.M.シリーズ デジモンアドベンチャー ウォーグレイモン&八神太一」
©本郷あきよし・東映アニメーション
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