みなさんこんにちは。現在このメガちゃん含めると4~5アイテムを同時進行してて

アタマのおかしさに更に磨きがかかった原型師のキバヤシです。

全てこなせれば自身のスケジュール管理能力に更に自信がつきますが、もし何か落としたりしたら

世界レベルの華麗なジャンピング土下座をご披露いたしますので各担当者の方はご安心くださいませ。

 

では本日はブーツの作業です。

こちら前回までのブーツです。あれ、ちょっと細くね?

・『よし、直すぞ!!!』

→・『気のせい』

 

…というわけにもいきませんのでさっくり修正しましょうか。

まず原型を温蔵庫で温めておき、太らせたい方向にナイフを入れてしまいます。

ああなんだっけこれブラッディーマリー?君流に名づければデビルガ○ダムだ!!!って感じで。

もう一方の脚にもナイフを入れて、冷えるのを待ちます。

はさんであるのはその辺に落ちてたワックスの削りカスです。切り開いてつけた角度が戻らないようにしておくための知恵ですね。

ここで温蔵庫で別に用意しているワックスのブロックを切り出し、温まって柔らかくなっているのを利用して、隙間に詰めてしまいます。

原型と詰めたワックスの間にワックスペンをさしこんで溶着してしまいます。そして形を整えたのがこちら。

はい太くなりました。所要時間10分程度の作業です。

今回は左右方向に太らせただけですが、前後方向にも幅を増したいときは前後方向に同様の作業を行えば良いのです。

この方法だと、多少でも面が残るので心理的ダメージをかなり軽減できます。単純に原型の周囲にワックスを盛って太らせようとすると、

全体の面が作り直しになってしまうため時間がかかる上にモチベーションが低下してやる気を取り戻すのが大変なのですよ。

それから設定を見つつニードルでアタリを入れ、ラインを盛って整形して完成。

うんどんどん出来てきましたね。次回に続きます。