みなさんこんにちは。原型製作担当のキバヤシです。
みなさんは原型師、というかモデラーに必要な能力ってなんだと思われますか?
一般的には「頭で考えた形を作リ出せる能力」とされてる感じなのですが、これは半分正解。
本当に必要な能力とは
「作り出すべき形を頭の中で描き出せる能力」
だと思うのですよ。
これが出来ると、最低限の手間で欲しい形にたどり着くためには
どういう工程を踏むべきかが何となくわかるようになります。
全体の手順が見えてくるのでだいたいの必要な時間がわかるようになり、
スケジュール感を身に着けることにつながるわけです。
僕はこの鍛錬にはガンプラをよく使っております。
画像のは旧キットの1/144ゲルググ。とりあえず頭部を自分のイメージに近づけるには
どうすればいいかなー?ととりあえず必要時間2時間と見て作業しました。
作業内容ですが、頭部パーツをじーーーーーっと見て出てきた工程がこれ。
・鼻の付け根、頭部、トサカに分割。
・鼻を接着面で2ミリ、切断面で1ミリをプラ板で幅増し。
・モノアイレーンをデザインナイフでくりぬき。
・トサカを1ミリ幅増し。
・頭部の接着面を後ろ広がりのクサビ型に削る。後頭部は4ミリの幅詰めになってます。
それを休み時間を使って計2時間で作業して画像の状態です。なかなかかっこよく出来た気がしますがどうでしょう?
あ、別に完成とかしないので後のことは気にしないでください(笑)
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さて前回の続きを始めましょうか。
前回準備したワックスがパキパキと割れるのが扱いづらく感じたのでまたハンズでこれを買ってきました。
キャンドルクラフトのコーナーで扱われておりました。マイクロワックスというもので、
造形に使用するワックスの粘りを増すために使用されるものです。
今回これをちょっとずつ足していって自分の作りやすい硬さのものを探っていくわけです。
画像はその辺に転がしておいたシリコン型にガムテープを巻いて
簡易の器にしたものに先のワックスを注いで冷やして固めたものです。
で、結局できたのがこちら。
温めた曲がり具合も良い感じ。
前回のワックス100gにマイクロワックス50gを混ぜました。混合比率2:1ですね。
今回のハウスさんはこのワックスで行きます!!!!
たぶん。