P.O.P(Portrait.Of.Pirates) 10th ANNIVERSARY

2014.05.02

P.O.P航海日誌 第一章

皆様、こんにちは&こんばんは。
P.O.Pワンピースシリーズ開発担当のメガハウス金子です。
いやはや一週間って早いものですね。

 

早速、皆様より多数のコメントを頂きました。
暖かい応援メッセージから叱咤激励まで様々でしたが、
貴重なご意見、有難うございました。

 

それでは、昔話にしばしお付き合いください。
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今から遡る事15年前、1999年夏頃の事です。

 

とりあえず地球もしばらくは滅亡しないようでしたので、
毎日栃木の事業所でバリバリ働いておりました。

 

その頃の自分が担当していたのは、キャンディトイ(玩具菓子)のOEM開発。
プラ組立の合体ロボットや変身アイテムなどを担当しながら、
販社の担当者様に商品企画の提案を繰り返す毎日でした。

 

そんなある日、秋から始まる新番組に関して
商品企画を提案して欲しいとのお声がかかりました。
そう、その作品こそが『ONE PIECE』だったのです。

 

恥ずかしながら、その頃ジャンプをあまり読んでおりませんでしたので、
早速コミックスを買い揃えました。

 

泣きました。
笑いました。
そして、唸りました。

 

「なんでこんな面白い作品を見落としていたんだ・・・
よし、なんとしても良い商品を提案するぞ!」

 

当時、アメコミフィギュアやカプセルトイを収集していた事もあり、
「この無国籍感あふれる作品にはブリスターフィギュアがぴったりだ!」
と、早速スケッチ(当時は企画スケッチも全て自分で描いていたのです)。

 

いくつかの提案の中からそのミニフィギュア企画が採用され、
無事に商品化の運びとなりました。

 

フィギュアに関しては、ただ好きなだけで担当実績はありませんでしたが、
自分なりの全力を出して商品を開発、
シリーズ化に向けての提案も積極的に行いました。

 

結果としては・・・
思ったような数字の結果は出せませんでした。
勿論、第二弾の企画もお蔵入りです。

 

見よう見まね、好きなだけ、詳しいだけでは、
商品の企画や開発なんて出来ません。

 

第二弾以降のスケッチをファイルにそっとしまいながら、
その胸に去来していたのは・・・

 

“いつかリベンジしたいという熱い思い!”

 

・・・なんかではありませんでした。

 

感動を与えてくれた作品の魅力を再現出来なかった不甲斐無さと、
自らの勉強不足、修行不足、実力不足に対する猛反省でした。



時は過ぎて、2001年。
自ら会社に提案する形で、新規事業である
“ハイターゲット向けフィギュア”を始める事になりました。

 

会社に伝手は殆どありませんでしたので、
原型師さん、彩色フィニッシャーさん、デザイナーさん、
生産メーカーから流通に関しても自分自身で探しまくり、動き回りました。



(余談ですが、その時に大きく力を貸してくださった私の師匠が
現在アルターさんでご活躍されています。これも縁ですね)



コレクションフィギュア『C-モデル』シリーズや
コミックス付属のOEMフィギュアなどで徐々に実績を積み重ね、
2003年には、いよいよ1/8サイズの完成品フィギュア
『エクセレントモデルシリーズ』を立ち上げます。

 

そんな中でも、ワンピースに対する思いはずっと胸に刻まれていました。
「いつかもう一度ワンピースの商品を作りたい!」と。

 

そして、そのチャンスはある日突然やって来るのでした。
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・・・今回はここまでです。

 

ではでは。

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