2014.05.09
皆様、こんにちは&こんばんは。
P.O.Pワンピースシリーズ開発担当のメガハウス金子です。
GW、なんかアッという間に終わってしまいましたね・・・(遠い目)
クイックな帰省でしたけど、鋭気は十分養えました!
月末の 『メガホビEXPO』に向けて、張り切って参ります!
それでは、前回の続きからです。
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エクセレントモデルシリーズの実質第一弾商品となった
『キューティーモデル セーラームーン』シリーズ。
それまで手掛けていたコレクションフィギュアとは
原型の大きさはもちろん、生産方法もまったく異なり
戸惑う事も多かったですが、良い経験が積めました。
そこで気を良くして『ガンダムSEED』の商品化に挑むのですが・・・
そのあたりのエピソードは、HobbyJAPAN社から発行されている
『エクセレントモデルマニアックス』に詳しく掲載されています。
ご興味あれば、是非手に取ってみてくださいね!
さて、お話を進めます。
いわゆる1/8フィギュアを手掛け始めて試行錯誤を繰り返す中、
他事業部の部長(現:社長)から、お声がかかりました。
「お前、ワンピースは好きか?」
「はい、もちろん大好きです」←私
「じゃあ、ワンピースのフィギュア商品をやってみないか?」
「!!!」
当時はテレビアニメも5年目に突入しており、
作品の人気はあるものの、玩具展開は少なくなっている状況でした。
(そもそも長寿作品で商品がずっと出続けるのって、そう無いですよね)
何の気なしというか、話半分のお誘いだったとは思うのですが、
私にとっては予想もしていなかった商品化のチャンスでした。
胸に浮かび上がるのは “捲土重来” の四文字。
ただし、その後に続いた言葉は、
その後何度も聞かされる事となる、呪いの言葉でした。
「でもまあ、フィギュアといっても、大きいフィギュアには向かないだろ?」
バンダイグループにおいて、
大きいサイズのフィギュアはまだまだ実績も乏しく、
ハイターゲット向け、コアユーザー向けの特殊な商品、という印象でした。
2003年当時のワンピースの代表的な商品カテゴリーと言えば、
食玩、カプセル、カード、TVゲーム、プライズなど。
(今でも商品化を続けており、ファンからの信頼も厚いカテゴリーですよね)
言い方に語弊があるかも知れませんが、
いわゆる『メジャーキャラクター』であるワンピースを商品化する手法として
1/8フィギュアは非常に理解を得にくいカテゴリーだったのです。
当時、企画をまとめていた際に、
自分が「こういう反応が来るだろう」と想像し、
まさに想像通りの反応を何度も痛感した事がありました。
玩具業界に近い人は殊更に、
『最近ワンピース商品は調子が悪い』とおっしゃいます。
逆にホビー業界に近い人は、こう口を揃えます。
『こういうキャラは大きいフィギュアには向かない』と。
なかなか周囲の理解を得られない中、
当時最も信頼を置いていた原型会社の方に
同じ質問をダメ元で相談してみました。
会社としては、カプセルトイやソフビ人形などの原型を手掛ける玩具寄り。
でも担当ご本人はワンフェスにも出展しているホビー寄りな方です。
まさに中道を行くその人とのやり取りこそが、
P.O.Pワンピースシリーズ誕生への第一歩となるのでした。
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今回はここまでです。
ご感想等あれば、コメント頂けますとモチベーションが上がりますので、
よろしくお願い致します。
ではでは。
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