2015.03.25
アスラーダG.S.X発売記念 スペシャルインタビュー
みなさん、こんにちは。
ヴァリアブルアクション「アスラーダG.S.X」がいよいよ発売ということで、
本日は、原型を製作されたKuWaさんにお話しをお聞きしたいと思います。
VA担当:
KuWaさんと言えば、VAD-SPECエクスバインでも原型製作をしていただきました。
今回の商品は、電撃ホビーマガジンさんの記事でKuWaさんが製作されたアスラーダG.S.Xを見て
是非VAの原型もお願いしたいと思いお願いした次第ですが、
スクラッチモデルと比較して変更した部分はどこでしょうか?
Kuwa:
スクラッチモデルは「もしアスラーダがレースカーとして2015年に実在したら」とイメージしながら製作しました。
アニメの設定寸法や設定画を尊重しつつ、アニメメカとしてのデフォルメをちょっとずつ省いていくような、
実在の乗用車やスーパーカーを意識した作りでした。
今回の商品化にあたっては、これは監修いただいた部分もそうだと思いますが、そうしたモデルにもう一度デフォルメやケレン味を施すような作業で、
ボディラインを全体的に丸みを帯びた雰囲気にしています。結果として凄く存在感のある車に出来たのではと思っています。
またスクラッチモデルの時点では再現していなかった、ドアやリアウイングの可動ギミックなども大きな違いです。
VA担当:
一番最初に見た時に、実車のような厚みがある!という印象でした。
見どころとなるポイントを教えてください。
Kuwa:
前述のとおり、ボディラインにはすごくこだわりましたので、色んな角度から見て欲しいです。
ディテール面では2シーターカーらしい広さのコクピット内部とそのインテリアです。
ぜひドアを開けて覗きこんでみてください。
またブーストポッドの内側には、見えにくいですがエンジンヘッドなどのディテールも入っていますよ。
VA担当:
ドアハッチを開けて覗き込むとワクワクするようなディテールが緻密に入っていますね。
コックピット越しにフロントウィンドウの外側を見ると実際に車の中に乗っているような錯覚も感じます。
あと、原型製作をされた際に苦労された部分はどこですか?
KuWa:
実際の作業というより、そこに至るまでの検討に時間をかけたように思います。
劇中年である2015年に現実が追いついたことで実車との境界が薄れてきているようで、
もうサイバーマシンだよね!みたいな車が現実に作られたりもしていますので、
そういった車と並べられるような立体にできたらと頭を悩ませました。
ただ、河森正治氏の描くサイバーマシンは車としてのスジが通っているので、
作り込むたびに発見があってあらためて素晴らしいデザインだなと思いました。
VA担当:
今でも全く古さを感じないサイバーマシンのデザインは秀逸ですね。
当時の設定資料も膨大で、アニメ製作に携わられた方たちの熱意には敬服します。
まだまだたくさんのサイバーマシンが控えていますからね。
今後VAで作製したいマシンはありますか?
KuWa:
やはりメモリアルイヤーですから、もう少しTV版のマシンが揃うと嬉しいですね。
前半のライバルであるスペリオンGTやナイトセイバーは、フォーミュラやスーパーカーの魅力溢れるマシンなので作ってみたいです。
OVA以降では11とSINが好きなので、AKF-11と凰呀は先の時代のフォーミュラカーとして作り上げてみたいです。
VA担当:
引き続きVAサイバーフォーミュラシリーズは展開していきますので、
是非、また原型製作をお願いしたいと思います。
物語の舞台は今年2015年を皮切りに、OVA作品も含めると2022年まで続いていきますから、
VAもそれくらいの長期シリーズになるように頑張りたいです。
他にコメントもあればよろしくお願いします。
KuWa:
デジタル原型を始めて最初に製作したのが2年前にイベント向けに製作した1/43モデルで、それ以来サイバーマシンの立体化を続けていましたが、
アスラーダは作例の1/24モデルに次いで、短期間で3度も立体化できる幸運をいただき、おかげで自分でも思い入れの深い一台となりました。
商品化の機会をいただきありがとうございました。
サイバーフォーミュラは学生の頃友人と盛り上がっていた思い出のあるアニメなので、メモリアルイヤーである今年を皮切りに、
作品も立体もさらに盛り上がっていってほしいと思います。
VA担当:
本日は、ありがとうございました。
サイバーフォーミュラは、国内外に非常に多くのファンの方がおりまして、イベントの際には、たくさんの貴重なご意見をいただいております。
皆様のご期待の声に応えるべく、今後もよりよい商品作りを目指してまいりますので、
是非、商品を手にとってお楽しみいただきたいです。
経歴:KuWa(FRAMEOUT MODELS)
2009年からプロ原型師として活動中。トイなどの商業原型製作のほか、電撃ホビーマガジン誌やモデルグラフィックス誌にて作例を掲載、
またイベントディーラー「FRAMEOUT MODELS」として各種イベントにてガレージキット等を製作、販売している