2011.05.11 12:59
第四回 ワックスでフィギュアを作ってみよう
お久しぶりです原型師のキバヤシノリオです。
今回は前回作った素体をもとにもっと作りこんで行きたいと思います。
前回はやたら太らせてしまったので反省し、プロポーションをもっとスリムに削り込み、
腹筋やヘソなどのアタリをざっととってしまいます。
両腕は作業しにくいのでポキっともいでしまいました。
後ろはこのような感じです。背筋の流れなんかをイメージしてアタリをつけていきます。
はい、そこで上の状態のものにざっと肉をつけていきます。
僕はボディを作るとき、あまり資料を参考にして作ることはないです。
基本的に学生の時に習った解剖学などの知識でもってソラでつくります。
どうしても掴めなければじっと資料を見て目を閉じ、またそれを思い起こしながら作ります。
見ながら作るとどうしても拾ってはいけない筋とか、そういうものを
作ってしまい、"人体的に正しいけどフィギュア的には正しくないもの"
が出来てしまう気がするのです。顔だけ二次元キャラのお面をかぶった3次元女性
みたいにならないよう、一旦頭の中の妄想フィルターを通します。
余談ですが、僕が習った解剖学の講師は、某アニメ雑誌で某人気イラストレーターの先生が
ご紹介された「キリンの生首をハンドキャリーで持ち帰った女性講師」その人だったりします。
いや綺麗な人でした。でもやっぱり変な人でした。
そこでざっと作りこんでみたのがこの画像になります。
いいですねーモチベーションがあがってまいりました。
次回は両手足とバストの作業にしましょう。